バロンといわれた男「薩摩治郎八」をご存知ですか?、
大正から昭和初期にかけてかっこいい男たち、破天荒な男たちがたくさんいたんです。
バロン薩摩は本物の爵位は持ってなく、立ち振る舞いが貴族の如き人物であったのであります。
豪商の息子に生まれ、若くしてパリに渡り、藤田嗣治やシャガール等の「エコール・ド・パリ」時代の絵描きたちのパトロンになり、仮らの生活を支えていったそうです。
絵描きたちはせめてものお礼に、自分たちが描いた絵を彼に差し出すのですが、すべて断り「見返りを求めないのが真のパトロン」と受けつけないのです。
銀のロールスロイスに乗り、物に執着がないのでいつも最高級ホテルのスィートルーム。
30年間のヨーロッパ生活で、現在の価格に換算すると600億円ほど散在したそうです。
パリの日仏会館は彼の寄贈で、落成式にはフランス大統領以下多くの閣僚を招待し、パーティーにはランバンで作らせたブルーの燕尾服を身にまとい、そのときパリ社交界の人たちはため息を漏らさしたそうです。
オシャレでかっこいい男ですね。 .